「松尾芭蕉」の版間の差分
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*わせの香や分入右は有磯海 |
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*秋深き隣は何をする人ぞ |
*秋深き隣は何をする人ぞ |
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*[[菊]]の香や[[奈良]]には古き[[仏]]たち |
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::[[辞世の句]]。 |
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== 『野ざらし紀行』 == |
==== 『野ざらし紀行』 ==== |
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*[[曙]]や[[白魚]]白きこと一寸 |
*[[曙]]や[[白魚]]白きこと一寸 |
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*海暮れて[[鴨]]の声ほのかに白し |
*海暮れて[[鴨]]の声ほのかに白し |
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*山路来て何やらゆかし[[すみれ]]草 |
*山路来て何やらゆかし[[すみれ]]草 |
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== 『笈の小文』 == |
==== 『笈の小文』 ==== |
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*いらご崎似るものもなし[[鷹]]の声。 |
*いらご崎似るものもなし[[鷹]]の声。 |
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*ほろほろと[[山吹]]散るか[[滝]]の音 |
*ほろほろと[[山吹]]散るか[[滝]]の音 |
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*黄奇蘇新のたぐいにあらずば云事なかれ。 |
*黄奇蘇新のたぐいにあらずば云事なかれ。 |
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== 『猿蓑』 == |
==== 『猿蓑』 ==== |
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*憂き我をさびしがらせよ[[郭公|閑古鳥]] |
*憂き我をさびしがらせよ[[郭公|閑古鳥]] |
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*梅[[若菜]]丸子の宿のとろろ汁 |
*梅[[若菜]]丸子の宿のとろろ汁 |
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*病雁の夜寒に落ちて旅寝かな |
*病雁の夜寒に落ちて旅寝かな |
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== 『続虚栗』 == |
==== 『続虚栗』 ==== |
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*花の雲鐘は[[上野]]か[[浅草]]か |
*花の雲鐘は[[上野]]か[[浅草]]か |
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*旅人と我が名呼ばれん初時雨 |
*旅人と我が名呼ばれん初時雨 |
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*よく見れば薺花咲く垣根かな |
*よく見れば薺花咲く垣根かな |
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== 『曠野』 == |
==== 『曠野』 ==== |
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*[[父]][[母]]のしきりに恋し[[雉子]]の声 |
*[[父]][[母]]のしきりに恋し[[雉子]]の声 |
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*おもしろうてやがて悲しき[[鵜]]舟かな |
*おもしろうてやがて悲しき[[鵜]]舟かな |
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*[[梅]]が香にのつと[[日]]の出る山路かな |
*[[梅]]が香にのつと[[日]]の出る山路かな |
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*予が風雅は夏炉冬扇のごとし。 |
*予が風雅は夏炉冬扇のごとし。 |
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*:『柴門辞』より |
*:『柴門辞』より |
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*[[みのむし]]の音をききにこよ草の庵 |
*[[みのむし]]の音をききにこよ草の庵 |
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*松島や ああ松島や 松島や |
*松島や ああ松島や 松島や |
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*:しばしば芭蕉のものとされるが、芭蕉は「いづれの人か筆をふるひ詞(ことば)を尽くさむ」と松島では句を残さず、これは江戸時代後期の狂歌師、田原坊の作とされる。 |
*:しばしば芭蕉のものとされるが、芭蕉は「いづれの人か筆をふるひ詞(ことば)を尽くさむ」と松島では句を残さず、これは江戸時代後期の狂歌師、田原坊の作とされる。 |
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*[http://www.ese.yamanashi.ac.jp/~itoyo/basho/haikusyu/Default.htm 芭蕉俳句全集] |
*[http://www.ese.yamanashi.ac.jp/~itoyo/basho/haikusyu/Default.htm 芭蕉俳句全集] |
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[[Category:俳人|ま 松尾芭蕉]] |
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[[en:Matsuo Basho]] |
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[[zh:松尾芭蕉]] |
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2005年6月18日 (土) 17:56時点における版
松尾芭蕉
まつお ばしょう。自筆署名では「はせを」と表記する。江戸時代の俳人。俳聖と称される。
出典の明確なもの
奥の細道
- あかあかと日はつれなくも秋の風
- 石山の石より白し秋の風
- 一家に遊女も寢たり萩と月
- 草の戸も住み替はる代(よ)ぞひなの家
- 象潟や雨に西施がねぶの花
- 草の戸も住み替わる代ぞ雛の家
- 五月雨を集めて早し最上川
- 五月雨の降り残してや光堂
- 山中や菊はたおらぬ湯の匂
- 曾良は腹を病て、伊勢の國長嶋と云所にゆかりあれば、先立て行に、
- 月日は百代の過客にして行きかふひともまた旅人なり。
- 啄木も庵はやぶらず夏木立
- 塚も動けわが泣く声は秋の声
- 長月六日になれば、伊勢の遷宮おがまんと、又舟にのりて、
- 蛤のふたみにわかれ行秋ぞ
- 夏草や兵(つはもの)どもが夢のあと
- 蚤しらみ馬の尿する枕元
- 象潟や雨に西施がねぶの花
- むざんやな甲の下のきりぎりす
- 行く春や鳥啼き(なき)魚の目は泪
- わせの香や分入右は有磯海
『笈日記』
- 辞世の句。
『野ざらし紀行』
『笈の小文』
『猿蓑』
『続虚栗』
『曠野』
その他
- 古人の跡を求めず、古人の求めたるところを求めよ。
- 『許六離別詞』より
- 塩鯛の歯ぐきも寒し魚の店
- 『薦獅子』より
- 静にみれば物皆自得す
- 『蓑蟲説跋』より
- 中国の言葉「萬物靜觀皆自得」からの引用
- 『蓑蟲説跋』より
- 鷹一つ見付けてうれし伊良湖崎。
- 奈良七重七道伽藍八重桜
- 『泊船集』より
- 名月や池をめぐりて夜もすがら
- 『孤松』より
- 物いへば唇さむし秋の風
- 『芭蕉庵小文庫』より
- 數ならぬ身となおもひそ玉祭り
- 『有磯海』より
- 予が風雅は夏炉冬扇のごとし。
- 『柴門辞』より
- みのむしの音をききにこよ草の庵
芭蕉に過って帰せられるもの
- 松島や ああ松島や 松島や
- しばしば芭蕉のものとされるが、芭蕉は「いづれの人か筆をふるひ詞(ことば)を尽くさむ」と松島では句を残さず、これは江戸時代後期の狂歌師、田原坊の作とされる。