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2005年7月10日 (日) 02:00時点における版

小林多喜二

小林 多喜二(こばやし たきじ、1903年10月13日(明治36年) - 1933年2月20日(昭和8年))は、日本人の小説家、共産主義者である。現在の秋田県生まれ。北海道小樽市育ち。治安維持法違反容疑で逮捕され、東京府築地警察署にて特別高等警察の拷問により獄死した。

「おい、地獄さ行(え)くんだで!」

二人はデッキの手すりに寄りかゝつて、蝸牛が背のびをしたやうに延びて、海に抱え込んでゐる凾館の街を見てゐた。

-漁夫は指下まで吸ひつくした煙草を*1(唾)と一緒に捨てた。

巻煙草はおどけたやうに、色々にひつくりかへつて、高い船腹(サイド)をすれずれに落ちて行つた。

彼は身体一杯酒臭かつた。

  • 『蟹工船』より
  • 1は口編に塵