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甘露の法雨

出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』

甘露の法雨(かんろのほうう)は、生長の家の経典で「聖経」と冠される。

甘露の法雨

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第1章(神)

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  • ​或る日天使生長の家に来たりて歌い給うー
創造の神は
五感を超越している、
六感も超越している、
至上
無限
宇宙を貫く心
宇宙を貫く生命
宇宙を貫く法則
真理
光明
知恵
絶対の愛。
これらは大生命―
絶対の神の真性にして
  • 神が一切のものを造りたまうや
粘土を用い給わず、
木材を用い給わず、
槌を用い給わず、
鑿を用い給わず、
如何なる道具も材料も用い給わず、
ただ『心』をもって造りたまう。

第2章(霊)

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  • 感覚はこれ信念の影を視るに過ぎず。
汝ら霊眼を備えて霊姿を視るとも
実在を視たるに非ず、
感覚にて視得るものは
  • 惑障ことごとく消滅し、
此世はこの儘にて光明世界を示現せん。

第3章(物質)

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  • 物質は畢竟『無』にしてそれ自身の性質あることなし。
これに性質を与うるものは『心』にほかならず。
『心』に健康を思えば健康を生じ
『心』に病を思えば病を生ず。
  • 物質の奥に、
肉体の奥に、
霊妙きわまりなく完全なる存在あり。
これこそ神に造られたる儘の完全なる『汝そのもの』にして、
常住健康永遠不滅なる『生命』なり。
汝ら今こそ物質を超越して
汝自身の『生命』の実相を自覚せよ。

第4章(実在)

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  • 実在はこれ永遠、
実在はこれ病まず、
実在はこれ老いず、
実在はこれ死せず、
この真理を知ることを道を知ると云う。
  • 生命の實相を知る者は
因縁を超越して生命本来の歪みなき円相的自由を獲得せん。

第5章(智慧)

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  • ​智慧はこれ本来神のひかり、
実在に伴う円相的光なり、
それは無量光、無辺光にして局限なし、
局限なきが故に
一切のものに満ちて
一切のものを照し給う。
  • 吾が心がみずから描きし夢によって
吾と吾が心を苦しむるに過ぎず。

第6章(無明)

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  • 無明はあらざるものをありと想像するが故に無明なり。
真相を知らざるを迷と云う。

第7章(罪)

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  • 我れは此の仮面を剥いで
罪と病と死との非実在を明らかにせんが為に来たれるなり。
嘗て釈迦牟尼如来もこの為に来たりたまえり。
嘗てイエスキリストもこの為に来たりたまえり。

第8章(人間)

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  • 人間は物質に非ず、
肉体に非ず、
脳髄細胞に非ず、
神経細胞に非ず、
血球に非ず、
血清に非ず、
筋肉細胞に非ず。
それらすべてを組み合わせたるものにも非ず。
  • 汝ら、よく人間の実相を悟るべし、
人間は霊なり、
生命なり、
不死なり
  • 光と光源とは一体なるが如く
人間と神とは一体なり。
神は霊なるが故に
人間も亦霊なるなり。
神は愛なるが故に
人間も亦愛なるなり。
神は知恵なるが故に
人間も亦知恵なるなり。
  • キリストは
『神の国は汝らの内にあり』と云い給えり。
誠に誠にわれ汝らに告げん。
『汝らの内』とは汝ら『人間の自性』なり、
『真の人間』なり。
『汝らの内』即ち『自性』は神人なるが故に
『汝らの内』にのみ神の国はあるなり。
  • 汝ら明かに知れ、繭は蚕に非ず、
然らば肉体は人間に非ずして、
人間の繭に過ぎざるなり。
時来らば蚕が繭を食い破って羽化登仙するが如く、
人間もまた肉体の繭を食い破って霊界に昇天せん。
  • 人間の本体は生命なるが故に
常に死することあらざるなり。

外部リンク

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Wikipedia
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ウィキペディアにも甘露の法雨の記事があります。