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2008年12月19日 (金) 01:10時点における版

に関する引用と諺。

引用

万葉集

  • ひさかたの天の香具山この夕(ゆふべ)霞たなびく春立つらしも -柿本人麻呂
    久方之 天芳山 此夕 霞霏 春立下 -- 『万葉集』巻十・1812。巻頭歌。
  • 春さればしだり柳のとををにも妹は心に乗りにけるかも -柿本人麻呂
    春去 為垂柳 十緒 妹心 乗在鴨 -- 『万葉集』巻十・1896。「とをを」は「たわわ」と同意。
  • いはばしる垂水の上の早蕨の萌え出づる春になりにけるかも -志貴皇子
    石激 垂見之上乃 左和良妣乃 毛要出春尓 成来鴨 -- 『万葉集』巻八・1418。
  • 春の苑紅にほふ桃の花下照る道に出で立つ娘子(をとめ) -大伴家持
    春苑 紅尓保布 桃花 下照道尓 出立嬬 -- 『万葉集』巻十九・4139。
  • 春の野に霞みたなびきうら悲しこの夕影に鶯鳴くも
    我が屋戸のいささ群竹吹く風の音のかそけきこの夕かも
    うらうらに照れる春日に雲雀上がり情(こころ)悲しも独りし思へば -大伴家持「春愁三首」
    春野尓 霞多奈伎 宇良悲 許能暮影尓 鴬奈久母
    和我屋度能 伊佐左村竹 布久風能 於等能可蘇氣伎 許能由布敝可母
    宇良々々尓 照流春日尓 比婆理安我里 情悲毛 比登里志於母倍婆 -- 『万葉集』巻十九・4290〜4292。

古今和歌集

  • 年の内に 春はきにけり 一年を 去年とやいはむ 今年とやいはむ -- 在原元方
    『古今和歌集』春上・1。巻頭歌。
  • 雪のうちに 春は來にけり 鶯の 冰れる涙 今やとくらむ -- 二条の后(藤原高子)
    『古今和歌集』春上・4。
  • 世の中に たえて櫻の なかりせば 春の心は のどけからまし -- 在原業平 
    『古今和歌集』春上・53
  • なにはづにさくやこの花冬籠今ははるべと咲くやこの花
    • 王仁の作とされる。紀貫之により『古今和歌集』「仮名序」に引証される。

その他

  • 春宵一刻値千金
    花に清香有り月に陰有り -蘇軾「春夜」
    春宵一刻値千金
    花有淸香月有陰
  • 春はあけぼの。やうやうしろくなりゆく山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲のほそくたなびきたる。 -清少納言『枕草子』能因本系
  • けふのみと春をおもはぬ時だにも立つことやすき花のかげかは -- 凡河内躬恒
  • 見渡せば山もと霞む水無瀬川ゆふべは秋となに思ひけん --後鳥羽院
    • 『新古今和歌集』巻頭歌。
  • ほのぼのと春こそ空にきにけらし天のかぐ山霞たなびく --後鳥羽院
    • 『新古今和歌集』。
  • 春寒くして浴を賜ふ華清の池
    温泉水滑らかにして凝脂を洗ふ
    春寒賜浴華淸池
    溫泉水滑洗凝脂 -- 白居易 長恨歌
  • めでたさも中くらいなりおらが春 -- 小林一茶
  • 春眠を覚えず。
    春眠不覺曉 - 孟浩然「春暁」
  • 春風の花を散らすと見る夢はさめても胸のさわぐなりけり -- 西行
  • シテ〽これかや春の物狂、
    地謡〽乱れ心か恋草の、
    シテ〽力車に、七車、
    地謡〽積むとも尽きじ、 -世阿弥『百万』(観世流)
  • ほのぼのと明けゆく空も紫ににほふや春のむさし野の原 -加藤千蔭『うけらが花』一・春
  • ほのぼのと色みえそむるの枝にあけもおくれぬもも鳥のこゑ -本居春庭『後鈴屋集』後編・上
  • 一刻を千金づゝにつもりなば六万両の春のあけぼの -四方赤良
    『万代狂歌集』所収。
  • くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨のふる --正岡子規
  • 春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面の草に日の入る夕 --北原白秋
  • 春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな -- 与謝蕪村
  • 春の夜のゆめのうき橋とだえして峰にわかるる横雲のそら -- 藤原定家
  • いくとせの春に心をつくしきぬあはれと思へみよしのゝ花 -- 藤原俊成
  • いちはつの花咲きいでて我目には今年ばかりの春行かんとす --正岡子規
The year's at the spring,
And day's at the morn;
Morning's at seven;
The hill-side's dew-pearl'd;
The lark's on the wing;
The snail's on the thorn;
God's in His heaven--
All's right with the world ! -- Pippa's Song by Robert Browning(Pippa Passes, 1841(「ピパの歌」、劇詩『ピパ、過ぎゆく』)
  • 四月の気層のひかりの底を
    唾し はぎしりゆききする
    おれはひとりの修羅なのだ -宮沢賢治「春と修羅(mental sketch modified)」
  • 願はくは花の下にて春死なむそのきさらぎの望月の頃 -- 西行
  • いでていなば主なき宿と成ぬとも 軒端の梅よ春をわするな -- 源実朝
  • にしき織りなす長堤に
    暮るればのぼるおぼろ月
    げに一刻も 千金の
    ながめを何にたとふべき -武島羽衣「花」
  • 春は來ぬ
      春は來ぬ
    初音やさしきうぐひすよ
    こぞに別離(わかれ)を吿げよかし -島崎藤村「春の歌」

比喩としての春

  • その子二十櫛に流るる黒髪のおごりの春の美しきかな -- 与謝野晶子

小倉百人一首

  • 君がため春の野に出て若菜つむわが衣手にはふりつつ -- 光孝天皇
  • 久方ののどけき春の日にしづ心なくの散るらん -- 紀友則
  • 春のはかりなる手枕に甲斐なくたたん名こそおしけれ -- 周防内侍

  • 心と春の空 -- 日本の諺

関連項目

Wikipedia
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