出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』
うえしま おにつら。摂津国伊丹(兵庫県伊丹市)出身。江戸時代の俳諧師。
- によっぽりと秋の空なる冨士の山
- 月花を我物顔の枕かな
- 行水のすてところなし虫の聲
- 春の水ところどころに見ゆるかな
- 冬は又夏がましじやと言ひにけり
- そよりともせいで秋立つことかいの
- 秋風の吹きわたりけり人の顔
- おもしろさ急には見へぬすすきかな
- つくづくともののはじまる火燵かな
- 花散りて又しづかなり園城寺
- 草麦や雲雀があがるあれさがる
- ささ栗の柴に刈らるる小春かな
- 心から栗に味ある節句かな
- 竹のこや雪隠にまで嵯峨の坊
- 鶯の鳴けば何やらなつかしう
- 骸骨の上を粧うて花見かな