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上島鬼貫

出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』

上島鬼貫 (1661 -1738)

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うえしま おにつら。摂津国伊丹(兵庫県伊丹市)出身。江戸時代の俳諧師。

帰せられるもの

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  • によっぽりとの空なる冨士の山
  • を我物顔の枕かな
  • 行水のすてところなし虫の聲
  • の水ところどころに見ゆるかな
  • は又がましじやと言ひにけり
  • そよりともせいで秋立つことかいの
  • 秋風の吹きわたりけり人の顔
  • おもしろさ急には見へぬすすきかな
  • つくづくともののはじまる火燵かな
  • 花散りて又しづかなり園城寺
  • 草麦や雲雀があがるあれさがる
  • ささ栗の柴に刈らるる小春かな
  • 心から栗に味ある節句かな
  • 竹のこや雪隠にまで嵯峨の坊
  • の鳴けば何やらなつかしう
  • 骸骨の上を粧うて花見かな