源信
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げんしん。平安時代中期の天台宗の僧侶。恵心僧都(えしんそうず)と尊称される。
帰着されるもの
[編集]『横川法語』
[編集]夫 れ一切 衆 生 、三惡道 をのがれて人間 に生 るること大 なるよろこびなり。身 はいやしくとも畜生 におとらんや、家 貧 しくとも餓鬼 にはまさるべし、心 に思 ふことかなはずとも、地 獄 の苦 しみには比 ぶべからず。世 の住 みうきは厭 ふたよりなり、人 かずならぬ身 のいやしきは菩 提 をねがふしるべなり、このゆゑに人間 に生 るることを悦 ぶべし。
妄念 の中 より申 し出 したる念佛 は濁 りに染 まぬ蓮 の如 くにして、決 定 往 生 うたがひあるべからず。妄念 をいとはずして信心 のあさきを歎 き、こころざしを深 くして常 に名 號 を唱 ふべし。
出典
[編集]『国訳大蔵経 : 昭和新纂. 宗典部 第1巻』p.485