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藤原敦忠

出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』
中納言敦忠
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藤原敦忠 (906-943)

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ふじわらのあつただ。日本の歌人。三十六歌仙のひとり。権中納言敦忠とも呼ばれる。

  • あひ見ての後の心にくらぶれば昔は物も思はざりけり   
    『拾遺和歌集』収録。
    藤原定家の『小倉百人一首』にも収録され、写本等では多く「昔は物を」とする。
  • 物思ふとすぐる月日もしらぬまに今年はけふにはてぬとかきく
    『拾遺和歌集』冬の部の巻末歌。詞書に「御匣殿の別当に、年をへていひわたり侍りけるを、えあはずして、その年の師走のつごもりの日つかはしける」。本来は恋の歌。
  • 結び置きし袂だに見ぬ花すすき枯るともかれじ君し解かずは
    『新古今和歌集』恋歌三収録。
    「君し解かずは」とするものと「君し問はずは」とするものがあり、前者は「袂に結んだ花すすきも見えないが、それが枯れても私のあなたへの思いはかれない(=離れない)、君が解いてしまわなければ」となり、後者は「花すすきが枯れてもあなたの私への思いはかれないかどうか、あなたに問いたい」と意味が分かれる。