アルベルト・アインシュタイン

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アルベルト・アインシュタイン, 1921

アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein, 1879年 - 1955年)は、「相対性理論」によって知られるドイツ出身の理論物理学者。イタリア、スイスに居住、「光電効果の発見」で1921年にノーベル物理学賞を受賞。ユダヤ系であり、シオニズム運動を支援していた。1932年にアメリカ合衆国へ亡命した。英語読みのアルバート・アインスタインでも知られる。

アインシュタインは第一次世界大戦時には反戦を訴えたが、第二次世界大戦時には一転して戦争を正当化した。第二次世界大戦後はふたたび反戦運動に転じ、バートランド・ラッセルと共にラッセル・アインシュタイン宣言を発表しパグウォッシュ会議を創設。世界連邦の樹立の提言など、平和活動をおこなった。

書簡[編集]

  • 量子力学にはとても尊敬の念を抱いています。しかし内なる声が私に、その理論はまだ完璧ではないと言っています。量子力学はとても有益なものではありますが、古きものの秘密にはほとんど迫っていません。少なくとも私には、古きものは賽を投げないという確信があるのです。(直訳) -- マックス・ボルン宛の1926年12月4日付の手紙
    Die Quantenmechanik ist sehr achtunggebietend. Aber eine innere Stimme sagt mir, daß das noch nicht der wahre Jakob ist. Die Theorie liefert viel, aber dem Geheimnis des Alten bringt sie uns kaum näher. Jedenfalls bin ich überzeugt, daß der Alte nicht würfelt.

発言[編集]

  • とにかく私は確信している。サイコロを振らない、と。
    I, at any rate, am convinced that He does not throw dice.
  • これまで何度も言ってきている通り、サイコロを振って世界で遊ぶことはない。
    As I have said so many times, God doesn't play dice with the world.
  • 想像力は知識よりも重要である。知識に限界があるが為に、想像力が世界をとりまき、発展を刺激しつづけ、進歩に息を吹き込みつづけているのだから。
    Imagination is more important than knowledge. For knowledge is limited, whereas imagination embraces the entire world, stimulating progress, giving birth to evolution.
  • 世界の法則ある調和のうちに己を顕わすスピノザのを私は信じる。人類の運命と行為にかかずっている神ではなく。
    I believe in Spinoza's God, Who reveals Himself in the lawful harmony of the world, not in a God Who concerns Himself with the fate and the doings of mankind.
  • 私は将来について悩まない。すぐにやって来るから。
    I never think of the future, it comes soon enough.
  • 私は天才ではありません。ただ、人より長くひとつのことと付き合ってきただけです。
    It's not that I'm so smart,it's just that I stay with problems longer.
  • 第3次世界大戦では分らないが、第4次世界大戦では、人間は多分石を持って投げ合うだろう。
    I do not know with what weapons World War III will be fought, but World War IV will be fought with sticks and stones.
    第3次世界大戦でどんな武器が使われるか聞かれた時の返答。
  • 人生とは自転車のようなものだ。倒れないようにするには走らなければならない。
    Life is like riding a bicycle. To keep your balance you must keep moving.
    • 息子エドゥアルド宛書簡、1930年2月5日。
  • の前において我々は平等に賢く、平等に愚かである。
    Before God we are all equally wise— and equally foolish.
  • 国家主義は、小児病気である。それは、人類のはしかである。
    Nationalism is an infantile disease. It is the measles of mankind.
  • 常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションである。
    Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen.
  • 2%の人間が兵役拒否すれば、政府は戦争を継続できない。なぜなら、政府は兵役対象者の2%の人数を収容する刑務所を保有していないからだ。
  • 知性とは、方法や手段に対して鋭い鑑識眼を持っているが、目的や価値に対して盲目である。
  • 何かを学ぶのに、自分自身で経験する以上に良い方法はない。
  • 悪に感化される人がいる事よりも、を看過する人がいる事の方が危ないのです。
    • Conversations avec Pablo Casals : souvenirs et opinions d'un musicien (1955)
    • パブロ・カザルス(1953年没)への弔辞。
  • 学校で学んだことを、すべてを忘却してもなお残っているもの。それが、教育である。
  • 我々の進もうとする道が正しいかどうか、神は前もって教えてはくれない。
  • 私は、理詰めで考えて新しいことを発見したことはない。
  • 調べられるものを、いちいち覚えておく必要などない。
  • 普通と言われる人生を送る人間なんて、一人としていやしない。いたらぜひ、お目にかかりたいものだ。
  • いつだって、偉大な先人達は凡人達の熾烈な抵抗に遭ってきた。
  • 間違いを犯したことのない人とは、何も新しいことをしていない人だ。
  • 我々という言葉に疑問を感じる。誰も隣の人間と同じではない。
  • 無限なものは2つ存在する。それは宇宙と、人間の愚かさだ。しかし、前者については断言できない。
  • 物事は全て、出来る限り単純にすべきだ。
  • 人間の邪悪な心を変えるよりはプルトニウムの性質を変えるほうが易しい。
  • 人間性について絶望してはならない。なぜなら我々は人間なのだから。

外部リンク[編集]

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