ノストラダムス

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ノストラダムスことミシェル・ド・ノートルダム(1503年 - 1566年)は、フランスの医師、占星術師。

医師として[編集]

  • 私はそれら(医学)に縁遠く、調剤によって果物を保存する方法を全く知らない人たちに理解してもらうために、我々の言葉(フランス語)で記したいのである。これを喜ばない人がいようとも、大多数の人々は歓迎してくれるだろう。 - 『化粧品とジャム論』
    j'ay voulu en nostre langue donner à entendre à plusieurs, qui sont esloignez de ceulx qui ignorent totalement la façon de conseruer leur faictz par composition, que si se treuuent quelques vns desplaisants, le plus grand nombre sera de ceux qui y prendront plaisir.
    • ノストラダムスのこの本はフランス人による最初のジャムの製法指南書である (cf. Bertrand Guéguan, Le Cuisinier français ou les meilleures recettes d'autrefois et d'aujourd'hui, Paris, 1980, pp.XXVI-XXIX) 。当時の学者は、ラテン語で執筆することが一般的であった。
  • 全ての薬剤師を信用してはならない。一人の良心的な薬剤師がいれば、その百倍も千倍も悪い手合いがいることを請合っておく。- 『化粧品とジャム論』
    Ne vous fiés pas à tous apoticaires, je vous promés, que pour vn qu'il en y à bon, il en y à cent, & mille qui sont meschants.
  • 自家製のジャムは、それが取るに足らないものであっても、しばしば近東諸国やバレンシアから取り寄せた品よりもよく思えるものである。- 『化粧品とジャム論』
    Mais bien souuent l'on fait plus d'estime d'vne confiture que l'auront fait dens sa maison, q' seroit de petit pris, que de telle que seroit venue du pais de Leuant ou de Valence en Hespaigne.

占い師として[編集]

  • 我を褒める者には栄光が待っているであろうし、我を貶める者にはまごうかたなき破滅が待っているだろう。
    QVI MHONORE AVRA LA GLOIRE QVI ME MEPRISE OVRA LA RVINE HNTIERE (Qui m'honore aura la gloire, qui me méprise aura la ruine entière)
    • 1556年にトリノへ小旅行した際に刻んだという石版の銘句(抜粋)。本当にノストラダムス自身の手になるものかは議論がある。
  • 私は永遠に生きるであろう。肉体が滅んでも同じことである。死後も私の名が世界で生き続けるから。 - 『1557年向けの暦』
    Immortalis ero vivus, moriensqe magisq', Post mortem nomen vivet in orbe meum.
  • 私は人間であり、間違うかもしれないし、しくじるかもしれないし、騙されるかもしれない。 - 1562年2月4日付の書簡
    Humanus sum possum errare falli et decipi
    • この書簡は18世紀に復刻された。ここでは、ともにその復刻版を参照したというE.Leoni, Nostradamus and His Prophecies, Wings Books, 1982とE. Leroy, Nostradamus: ses origines, sa vie, son oeuvre, Jeanne Laffitte, 1993 (réimpr. de 1972) に拠ったが、カンマの打ち方を除けば違いはないので、彼らに校訂者としての著作権は存在しないと考えられる。
  • お前は夜明けに生きている私を見ることはないであろう。
    Vous ne me verrez pas en vie au Soleil levant.
    • ノストラダムスが、秘書ジャン=エメ・ド・シャヴィニーに語ったという言葉 (Jean-Aimé de Chavigny, La Premiere Face de Janus François, Les heritiers de Pierre Roussin, 1594) 。この翌朝、ノストラダムスの死んでいるのが発見された。シャヴィニーの証言が事実なら、これがノストラダムスの最期の会話だったことになる。

予言集』から[編集]

  • それ(『予言集』)は現在から3797年までの永続的な予言なのである。 - 第一序文「セザールへの手紙」より

ノストラダムスに寄せて[編集]

  • 彼(ノストラダムス)は常々、聖書から引用してこう語っていた。「不正で得たのために使いなさい」と。
    il avoit ce mot en bouche ordinairement, tiré de l'Ecriture sainte, Faites vous des amis des richesses d'iniquité.
    • シャヴィニーによるノストラダムス評の一部 (J.-A. Chavigny, op.cit.) 。

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