井原西鶴
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いはら さいかく。江戸時代初期の浮世草子、人形浄瑠璃作者、俳諧師。
俳諧
[編集]- 大晦日定なき世の定かな
- 辻駕篭や雲に乗り行く花のやま
- 山茶花を旅人に見する伏見かな
- ししししし若子(わこ)の寝覚の時雨かな
- 茶をはこぶ人形の車はたらきて
- 花はつぼみ嫁は子のない詠(ながめ)哉(かな)
- 通ひ路は二條寺町夕詠
- 長持に春ぞ暮れゆく更衣
- 『落花集』
- 浮世の月見過しにけり末二年(辞世)
- 『西鶴置土産』
散文
[編集]- 譬へば腎虚してそこの土となるべき事。たまたま。一代男に生まれての。それこそ願いの道なれと。神無月の末に。行方知れず成にけり。 --『好色一代男』
- それ人間の一心、万人ともに替われる事なし。長剣させば武士、烏帽子をかづけば神主、黒衣を着すれば出家、鍬を握れば百姓、手斧つかひて職人、十露盤をきて商人をあらはせり。其家業、面々一大事をしるべし。--『武家義理物語』序