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萩原朔太郎

出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』

萩原朔太郎(1886〜1942)

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はぎわら さくたろう、群馬県出身の日本の詩人。

萩原朔太郎

出典の明らかなもの

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  • 光る地面にが生え、
    青竹が生え、
    地下には竹の根が生え、
    根がしだいにほそらみ、
    根の先より繊毛が生え、
    かすかにけぶる繊毛が生え、
    かすかにふるえ。

    かたき地面に竹が生え、
    地上にするどく竹が生え、
    まつしぐらに竹が生え、
    凍れる節節りんりんと、
    青空のもとに竹が生え、
    竹、竹、竹が生え。
    『月に吠える』「竹」
  • が殺された、
    子供がまるくなつて手をあげた、
    みんないつしよに、
    かわゆらしい、
    血だらけの手をあげた、
    月が出た、
    丘の上に人が立つてゐる。
    帽子の下に顔がある。
    『月に吠える』「蛙の死」
  • ふらんすへ行きたしと思へども
    ふらんすはあまりに遠し
    せめては新しき背広をきて
    きままなるにいでてみん。
    汽車が山道をゆくときみづいろの窓によりかかりて
    われひとりうれしきことをおもはむ
    五月の朝のしののめ
    うら若葉のもえいづる心まかせに。
    『純情小曲集』「旅上」

評論

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  • 詩の表現の目的は単に情調のための情調を表現することではない。幻覚のための幻覚を描くことでもない。同時にまたある種の思想を宣伝演繹することのためでもない。詩の本来の目的は寧ろそれらの者を通じて、人心の内部に顫動する所の感情そのものの本質を凝視し、かつ感情をさかんに流露させることである。
    『月に吠える』「序」
  • 詩は神秘でも象徴でも鬼でもない。詩はただ、病める魂の所有者と孤独者との寂しいなぐさめである。
    『月に吠える』「序」

外部リンク

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Wikipedia
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