ルドルフ・ヘス
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ルドルフ・ヴァルター・リヒャルト・ヘス(Rudolf Walter Richard Heß, 1894年4月26日 - 1987年8月17日)はドイツの政治家。国家社会主義ドイツ労働者党副総統、ヒトラー内閣無任所大臣、親衛隊名誉指導者、親衛隊大将。
語録
[編集]- どんな才能を備えた人間が、ドイツの国をもう一度立派にたて直すのであろうか。国家の生成や歴史についてひろく深い知識を持っており、かつそこから教訓を導き出すことが出来る人。自らの任務の純粋さと最後の勝利を確信している人。そして何ものにも拘束されない強い意志をもっている人。そういう人が弁説をもって民衆を魅了する事が出来るし、民衆は彼に喝采を送ることとなる。彼はその弁説によって、労働者達を徹底的な国家主義へと誘導する。国際的な社会主義であるマルクスの世界観を粉砕し、その代わりに国家社会主義の思想をうえつける。労働者たちを、いわゆるインテリに対するように教育する。つまり、自分の利益よりも全体の利益が優先する。まず国家があって次に個人があると。このように国家と社会とを一致させることが我々の時代の転換点となるのである。指導者たるものは時代の健全な精神指向を読みとって、これを燃えるような理念にねり上げ、これを再び大衆に投げ返さなければならない。独裁者が最初から広汎な大衆に深く根をおろしていればいるほど大衆を心理的に動かしやすい。労働者の不信を買うこともすくなく、多くの信奉者をこのエネルギッシュな層から獲得する結果になる。独裁者自身はこの大衆とは全く異質のものである。偉大な人物がすべてそうであるように彼自身一つの全人格である。国民を救うために独裁者はデマゴーグ、スローガン、デモ行進等、敵方の手段を利用することをも躊躇しない。緊急の場合は流血も辞さない。大きな問題はいつも血と鉄で解決されるものだ。独裁者の眼中にはひたすら目的達成があるのでありそのためには最も身近な友人すら踏み越える。この厳罰主義の立法者は死刑を課すことをはばからぬ。必要となれば重騎兵の軍靴をもって踏みにじることもできるし、また極めて繊細な指先を以て糸を太平洋に結びつけることも出来る。つまりわれわれが描く独裁者とは、頭脳が鋭く物事を明瞭かつその真の在りようを見抜き得る者。情熱的である反面自己を抑制し得る者。冷静かつ果敢であって、物事の決定に当っては目的に照らして熟考するが実行に当っては迅速でいささかの躊躇もしない者。自分にも他人にも容赦ない者。冷酷である反面民族愛に弱い者。たゆまず職務にはげみ絹の手袋のうちに鋼鉄の拳を秘めた者。最後に、自分自身にうちかつことができる者なのである。その“男”がいつ我々を救済すべく現われるかはまだわからない。だが彼が現われるであろうことは百万人が肌で感じているのである。(一九二一年、当時まだ学生であったルドルフ・ヘスの論文)[1]
- 党はそのままヒトラーなのです!更にはドイツがヒトラーと一体であるが如く、ヒトラーはドイツそのものなのです!!(1934年、党全国大会閉会式で)
脚注
[編集]参考文献
[編集]- アイバンホー・プレダウ編 『ヒトラー語録』 (小松光昭訳、原書房、2011年/旧版『ヒットラーはこう語った』、初版1976年)ISBN 9784562047024