吉田松陰
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吉田松陰 (1830年 - 1859年)
よしだ しょういん(吉田松蔭)。江戸時代末期の思想家。 長州藩士、教育者、兵学者。
明治維新の事実上の精神的理論者。
情報源の確かなもの
- 身ハたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留置まし大和魂
- 『留魂録』、処刑直前の書。一般に辞世として知られる。
- これほどに思定めし出立をけふ聞く声ぞそうれしかりける
- 処刑直前に認めた辞世。
講孟余話
- 妄りに人の師となるべからず。又妄りに人を師とすべからず。必ず真に教ふべきことありて師となり、真に学ぶべきことありて師とすべし。
- 而して己が為にするの学は、人の師となるを好むに非ずして自から人の師となるべし。人の為にする学は、人の師とならんと欲すれども遂に師となるに足らず。故に云はく、記聞の学は以て師となるに足らずと。
- 文中引用は『礼記』(『禮記』)から。
魂留録
【第八節・原文】
一、今日死ヲ決スルノ安心ハ四時ノ順環ニ於テ得ル所アリ
蓋シ彼禾稼ヲ見ルニ春種シ夏苗シ秋苅冬蔵ス秋冬ニ至レハ
人皆其歳功ノ成ルヲ悦ヒ酒ヲ造リ醴ヲ為リ村野歓声アリ
未タ曾テ西成ニ臨テ歳功ノ終ルヲ哀シムモノヲ聞カズ
吾行年三十一
事成ルコトナクシテ死シテ禾稼ノ未タ秀テス実ラサルニ似タルハ惜シムヘキニ似タリ
然トモ義卿ノ身ヲ以テ云ヘハ是亦秀実ノ時ナリ何ソ必シモ哀マン
何トナレハ人事ハ定リナシ禾稼ノ必ス四時ヲ経ル如キニ非ス
十歳ニシテ死スル者ハ十歳中自ラ四時アリ
二十ハ自ラ二十ノ四時アリ
三十ハ自ラ三十ノ四時アリ
五十 百ハ自ラ五十 百ノ四時アリ
十歳ヲ以テ短トスルハ惠蛄ヲシテ霊椿タラシメント欲スルナリ
百歳ヲ以テ長シトスルハ霊椿ヲシテ惠蛄タラシメント欲スルナリ
斉シク命ニ達セストス義卿三十四時已備亦秀亦実其秕タルト其粟タルト吾カ知ル所ニ非ス若シ同志ノ士其微衷ヲ憐ミ継紹ノ人アラハ
乃チ後来ノ種子未タ絶エス自ラ禾稼ノ有年ニ恥サルナリ
同志其是ヲ考思セヨ
帰せられるもの
- 親思ふ心にまさる親心けふのおとづれ何ときくらん
- アメリカガのませにきたる上喜撰 たった四杯で夜も寝ラレズ
- 萩市内の民家で見つかった吉田松陰直筆とされる『燕都流言録』より