中国の諺

出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』

中国の諺、慣用句。

  • 万の言葉では飢えを満たすことはできないが、一すくいの水は渇きを癒すことができる。
    万句言語吃不飽、一捧流水能解渇。
  • 百回聞くことは一回見ることに及ばない、百回見ることは一回することに及ばない。
    百聞不如一見、百見不如一干。
  • 百聞は一見に如かず
    百聞不如一見 -- 趙充国伝『漢書』
  • 老樹根多く、老人識る多し
    樹老根多 人老識多
    老木には多くの根があり、老人には多くの知識がある。
  • 理があれば勝ち、理が無ければ負ける。
    有理贏 無理輸
  • 縄が木を断ち、水滴が石を穿つ。
    繩鋸木斷 水滴石穿
  • いいことを学ぶのに千日あっても足りないが、悪いことを学ぶのにちょっとの時間で事足りる
    學好千日不足 學壞一時有余
  • 靜にみれば物皆自得す -- 松尾芭蕉の訳
    萬物靜觀皆自得
  • や蠍の毒の如し。
    毒如蛇蠍
  • 猪八戒が人参果を食べる。
    猪八戒吃人參果
    ものの価値がわからない者にものを与えること。

[編集] 出典が判明しているもの

  • 豹は死んで皮を留め 人は死んで名を留める
    豹死留皮 人死留名 -- 『新五代史』王彦章伝
  • 角を矯(た)めてを殺す
    矯角殺牛(きょうかくさつぎゅう) -- 『玄中記』
  • 燕雀は天地の高きを知らず
    大夫曰 宇宙之内 燕雀不知天地之高也 -- 『鹽鐵論』復古
  • 燕雀いづくんぞ鴻鵠之志を知らん
    燕雀安知鴻鵠之志 -- 陳渉 世家、司馬遷史記
    燕や雀のような小鳥(小人物)には大鳥(大人物)の大志はわからない。
  • 牝鶏歌えば家滅ぶ
    牝鶏之晨 惟家之索 -- 周の武王、古人引用、司馬遷『史記』「周本紀」、『書経』「牧誓」にも。
  • 桃李言わざれども下自ずから蹊を成す。
    桃李不言下自成蹊 -- 李広 伝賛、司馬遷『史記』
  • 断じて敢行すれば鬼神もこれを避く
    斷而敢行 鬼神避之 -- 李斯 伝、司馬遷『史記』
  • 薪に臥し、肝を嘗める
    臥薪嘗胆 -- 司馬遷『史記』「呉越春秋」
    復讐あるいは成功のために苦労を耐え忍ぶ。
  • むしろ鶏口と為るも牛後と為る無かれ
    寧爲 奚隹 口無爲牛後 -- 司馬遷『史記』蘇秦伝、韓策『戦国策』昭侯
    後とは肛門のこと。
  • 禍によりて福となす、成敗の転ずること、譬れば糾える縄のごとし。 (災害
    因禍爲福 成敗之轉 譬若糾纆 -- 司馬遷『史記』113巻 南越伝
  • それ禍と福、何ぞ糾える縄に異ならん。(災害)
    夫禍之與福 何異糾纆 -- 『漢書』 賈誼伝
  • 朱に交われば赤くなる
    近墨必緇 近朱必赤 -- 『太子少傳箴』
  • 画龍点睛を欠く
    画龍点睛 -- 『水衡記』?
    又金陵安樂寺四白龍、不點眼睛。毎云、點睛即飛去。人以爲妄誕、固請點之。須臾雷電破壁、兩龍乘雲、騰去上天。二龍未點眼者見在。 -- 張彦遠『歴代名畫記』巻7「敍歴代能畫人名・梁 張僧繇」
  • 虎穴に入らずんば虎子を得ず
    不入虎穴 焉得虎子 -- 班超伝『後漢書』
  • 虎の威を借る狐
    狐假虎威 -- 『戰國策』楚策から
  • 光陰箭(や)の如し
    光陰如箭 -- 李益『遊子吟』
  • 窮鼠も貍(ねこ)を噛む
    窮鼠噛貍 -- 詔聖『塩鐵論』、貍は猫のこと
  • 来る者は拒まず、去る者は追わず
    來者勿拒 去者勿追 -- 斉の公羊高の口述『春秋 公羊傳註疏』隠公巻第二
  • 蛇足
    蛇固無足。子安能為之足。 --: 劉向『戦国策 斉策』
  • 青は藍より出でて藍より青し
    青取之於藍 而青於藍 -- 荀況『荀子 勧学編』
  • 知音
    伯牙善鼓琴 鐘子期善聴 -- 利澣『蒙求 伯牙絶絃』
  • 蛍雪の功
    夏月則練嚢盛數十螢火 以照書 -- 李瀚『蒙求 孫康映雪、車胤聚螢』
  • 朝三暮四
    朝三而暮四 -- 列禦寇『列子 黄帝編』
  • 石に漱ぎ流れに枕す
    孫子荊、年少時欲隱、語王武子、當枕石漱流、誤曰、漱石枕流。王曰、流可枕、石可漱乎。孫曰、所以枕流、欲洗其耳。所以漱石、欲礪其齒。 -- 劉義慶『世説新語』「排調第二十五」
    「枕石漱流(石に枕し流れに漱ぐ)」とは田舎に引退する意味。それを孫楚(孫子荊)が誤って「漱石枕流」と言ったが、誤りを指摘されると「耳を洗い、歯を磨くため」と強弁した。このことから「漱石枕流」は、負け惜しみが強いことをさす。日本の小説家・夏目漱石の号は、これに由来する。
  • 杞憂
    杞國有人憂天地崩墜身亡所寄 癈寢食者 -- 列禦寇『列子 天瑞編』
  • 白眼視
    籍又能為青白眼 見禮俗之士 以白眼對之 -- 房玄齢『晋書 阮籍伝』
  • 青天の霹靂
    青天飛霹靂 陸游 九月四日鶏未鳴起作
  • 人間万事塞翁が 
    元の僧、熙晦機が『淮南子』人間訓の逸話を基にした漢詩、「人間萬事塞翁馬 推枕軒中聽雨眠・・」の冒頭。
  • 馬脚をあらわす -中国の諺
    露出馬脚 -- 元の雑劇『元曲陳州糶米、第三折』より。
  • 一犬吠形百犬吠聲
    諺曰 一犬吠形百犬吠聲 世之疾、此固久矣哉 - 王符『潜夫論』賢難
  • おもんぱからずんばなんぞえん、為さずんばなんぞ成らん。
    弗慮胡獲 弗爲胡成 - 『書経』
  • 一を聞いて十を知る
    子謂子貢曰 汝與回也孰愈 對曰 賜也何敢望回 回也聞一以知十 賜也聞一以知二 子曰 弗如也 吾與汝弗如也 -- 『論語』三巻 公冶長第五