井原西鶴

出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』
井原西鶴

井原西鶴(1642年〜1693年)[編集]

いはら さいかく。江戸時代初期の浮世草子、人形浄瑠璃作者、俳諧師。

俳諧[編集]

  • 大晦日定なき世の定かな
  • 辻駕篭やに乗り行く花のやま
  • 山茶花を旅人に見する伏見かな
  • ししししし若子(わこ)の寝覚の時雨かな
  • 茶をはこぶ人形の車はたらきて
  • 花はつぼみは子のない詠(ながめ)哉(かな)
  • 通ひ路は二條寺町夕詠
  • 長持に春ぞ暮れゆく更衣
    • 『落花集』
  • 浮世の月見過しにけり末二年(辞世)
    • 『西鶴置土産』

散文[編集]

  • 譬へば腎虚してそこの土となるべき事。たまたま。一代男に生まれての。それこそ願いの道なれと。神無月の末に。行方知れず成にけり。 --『好色一代男』
  • それ人間の一心、万人ともに替われる事なし。長剣させば武士、烏帽子をかづけば神主、黒衣を着すれば出家、鍬を握れば百姓、手斧つかひて職人、十露盤をきて商人をあらはせり。其家業、面々一大事をしるべし。--『武家義理物語』序