沖縄の諺
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沖縄の諺・警句・格言・他を収集。
ア行
[編集]- 蟻こーぬ 持っちん 減なゆん(あいこーぬ むっちん ふぃなゆん)
- 蟻んこが持ち去っても減ってしまう。
- 物の少ない事の例え。
- 吠ゆる犬や 喰ーらん(あびーるいのー、くーらん)
- 吠える犬は咬まない。
- 騒ぎ立てる者は大したことがないということ。
- 慌てる中 よーんなぁ(あわてぃーるなーか、よーんなー)
- 急いでいる中にもゆっくりと。
- 「急いては事を仕損じる」「急がば回れ」
- 意地ぬ出じれー 手ー引ち 手ーぬ出じれー 意地引ち(いじぬ ぅんじれー てぃーふぃち てぃーぬ ぅんじれー いじふぃち)
- 腹が立ったら手を治めよ、手が出そうになったら怒りを治めよ。
- 糸満・白銀堂の由来で有名な言葉。
- 行き逢えば兄弟(いちゃりばちょーでー)
カ行
[編集]- 顔貌や 皮どぅやる(かーげー かーどぅやる)
- 美貌も一枚の皮に過ぎないという事。
- 喰まん喰まんの 七椀(かまんかまんぬ、ななまかい)
- 「食べない、食べない」と言いつつ食べてしまうこと。
- 首切り友 (くびちりでし)
- 慶良間や見えゆしが 睫毛や見えらぬ(きらまーみーゆしが、まちげーみーらん)
- 海の向こうの慶良間諸島は見えるが目の上のまつ毛は見えない。
- 「灯台下暗し」
- 子とや笑われゆしが 銭とや笑わらぬ(っくゎとーわらーりーしが、じんとーわらーらん)
- 子供とは笑って暮らしてゆけるが、金銭と笑うわけにはいかない。
- 「子は宝」「銀も黄金も玉も何せむに勝れる宝子にしかめやも(山上憶良)」
- 買ーい 病んめー(こーい やんめー)
- 買って出た病。
- 頼まれもしないのに余計な事をした結果、怪我をしたり病気になったりした時に使われる。
サ行
[編集]- 触れぇ三貫、取れぇ十縄(さーれーさんぐゎん、とぅれーとぅなー)
- 触っただけで三貫、取れば十縄も請求される。
- 「触らぬ神に祟り無し」
- 首里人や揃い揃い、那覇人や汝走い走い、久米村人やくん転ばせ(しゅいんちょーしゅりーじゅりー、なーふぁんちょーなーはいばい、くにんだんちょーくんくるばーしぇー)
- 首里人は互いに揃って、那覇人は銘々に走って、久米村人は転ばしあって。
- 協調主義の首里人、個人主義の那覇人、競争主義の久米村人という、それぞれの気質をあらわした言葉。
- 銭せぞ 銭や儲けらる(じんっしどぅ、じのーもーきらる)
- 銭を儲けるためには元手になる銭が必要だということ。
タ行
[編集]- 人先行じ、人後あびり(っちゅさち ぅんじ、っちゅあとぅ あびり)
- 人の先に行き、人の後に言え。
- (会議・集会などは)人より早く出向き、人よりあとに発言するのが得策だと言う事。
- 肝さに容姿買いん (ちむさーにかーぎこいん)
- 唐や差し傘、大和や馬ぬ蹄、あんせ沖縄や針ぬ先(とーやさしかさ、やまとーぅんまぬちまぐ、あんしぇーうちなーやはーいぬさち)
- 唐は差し傘(ほどの広さとすれば)、大和は馬の蹄ほど、じゃあ沖縄は針の先だ。
- それぞれの国の広大さを例えたもの。
ナ行
[編集]- 寝んとうしぇー 起くさりーしが、寝んたふーなぁや 起くさらん(にんとーしぇー うくさりーしが、にんたふーなーや うくさらん)
- 寝ている者は起こせるが、寝た振りは起こせない。
- 「狸寝入り」
ハ行
[編集]- 火吹きの目から 天道拝む(ひーふちぬみーから、てぃんとーをぅがむん)
- 火吹き竹の小さな目から広大な天空を仰ぐ。
- 「針の穴から天井を見る」
マ行
[編集]ヤ行
[編集]- やーさ悪心 難儀根性(やーさあくじむ、なんじくんじょー)
- 空腹は悪心の元、苦労は怒りの元。
- 家習いぞ 外習い(やーなれーどぅ、ふかなれー)
- 家での習慣が外でも出てしまうということ。
- 「お里が知れる」