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小野老(おの の おゆ、生年不詳〜737年〈天平9年〉)は、奈良時代の歌人、貴族。系譜は明らかでないが一説では中納言・小野毛野の子。官位は従四位下・大宰大弐。万葉集に3首が入集する。
- あをによし寧楽の京師は咲く花のにほふがごとく今盛りなり --『万葉集』巻三・328
- 728年頃、太宰府の宴席での歌。参加者は太宰帥大伴旅人、筑前守山上憶良など。同じ席で山上憶良の「憶良らはいまはまからむ」云々が詠まれている。
- 時つ風吹くべくなりぬ香椎潟潮干の浦に玉藻刈りてな --『万葉集』巻六・958
- 梅の花今咲けるごと散り過ぎず我が家の園にありこせぬかも--『万葉集』巻五・816。