後藤忠政

出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』

暴力団・山口組後藤組元組長、現仏僧、後藤忠政(1942年生)の発言集。

人物評[編集]

  • 竹中さんは凄い親分だった。あれくらいの大親分になると、もう座布団に座ってるだけで、組織が自然に回っていくという感じだったな。” ― 山口組四代目組長・竹中正久について。[1]
  • 最初から最後まで爽やかな男だったな、野村さんは。色んな権力と闘う時も、事件を起こす時も、捕まる時も、ムショに入る時も、死ぬ時も。往生際がよかった。” ― 野村秋介について。[2]
  • それにしても薫は面白い男だったよ。死んじゃったけど。総会シーズンの前になると、若い衆に大きな紙袋持たせて各企業を回ってさ。薫が何社か回って、「そろそろ総会も近づいてきたなぁ……」なんて言うと、デカイ紙袋がいっぱいになったんだよ、銭で(笑)。愉快な男だった。” ― “最後の総会屋”こと小川薫について。[3]
  • 本来、絞首刑になってもおかしくないようなA級戦犯が刑務所から出てきた途端にデカイ面しやがって、たかがバクチの胴元じゃねえか。しかも競艇といったら、競馬、競輪と並ぶ「公営ギャンブル」だろ?なんで競艇だけ、笹川の財団法人がやってるんだよ?自民党や政府をたらし込んで自分だけいい思いしやがって、何が「人類皆兄弟」だ(笑)。「人類皆兄弟から金、吸い上げてるのはお前だろうが」ってな。” ― 笹川良一について。[4]
  • ...逆に言えば、自分の手下に次から次へと居直られるような池田大作という男は、たいした人物じゃないってことだ。他人様から到底、褒められるような人物じゃないから、自分で自分を褒める本をせっせと作っては、学会の信者に買わせてな。ああいう見苦しい生き方もないもんだ。” ― 創価学会名誉会長・池田大作について。[5]
  • ああいうふうに自分の「善意」を見せびらかす奴のことを、チンピラにもなれない小物、“小チンピラ”って言うんだよ。” ― 自らが司会を担うテレビ番組(『行列のできる法律相談所』)でボランティア企画を展開していたお笑い芸人の島田紳助について。[6]

引退関連[編集]

  • 俺が山口組、というかヤクザを辞めた理由については、世間でいろいろと言われてるようだが、ひと言で言えば「潮時だった」ということだ。あらゆる意味でな。[7]
  • あの時は俺も頭ん中が一瞬、三十代の頃に戻ってさ。言いたいこと言って、意地を張っちまったんだ。けど、あの15日間で俺もいろいろ考えてな。俺の考えには“大義”がない――ということを悟ったんだよ。要は“チンピラの突っ張り”に過ぎなかったということだ。結局、俺は65になっても、まだチンピラだったんだな。” ― 山口組定例幹部会のたび重なる欠席について山口組執行部から求められた釈明を拒否したこと、および、その直後から続いた執行部との“緊迫の15日間”を述懐して。[8]

その他[編集]

  • 池田や学会、公明党がガタガタ言ってくるんなら、いつでも相手になってやるよ。なんなら民主党も、学会と反目になって『黒い手帳』とかいう本を出した矢野さんと俺を、国会で証人喚問したらどうだ。[9]
  • しかし当時、すでに宅見さんは、肝臓病で末期の状態だったんだ。それを中野会長も知ってたはずなのに、なんであんな行動に出たのか……それがいまだに分からんのだよなぁ……。” ― 宅見若頭射殺事件(1997年)について。[10]

出典[編集]

  1. 『憚りながら』 : “四代目・竹中正久親分の思い出” (p.118) 2011年5月26日 後藤忠政 (インタビュー:西岡研介ISBN 978-4-7966-8134-6 宝島社文庫
  2. 『憚りながら』 : “「俺に是非を説くな」” (p.159) 2011年5月26日 後藤忠政 (インタビュー:西岡研介ISBN 978-4-7966-8134-6 宝島社文庫
  3. 『憚りながら』 : “最後の総会屋・小川薫” (p.175) 2011年5月26日 後藤忠政 (インタビュー:西岡研介ISBN 978-4-7966-8134-6 宝島社文庫
  4. 『憚りながら』 : “糸山英太郎襲撃事件” (p.146) 2011年5月26日 後藤忠政 (インタビュー:西岡研介ISBN 978-4-7966-8134-6 宝島社文庫
  5. 『憚りながら』 : “池田大作の見苦しさ” (p.113) 2011年5月26日 後藤忠政 (インタビュー:西岡研介ISBN 978-4-7966-8134-6 宝島社文庫
  6. 『憚りながら』 : “小チンピラのボランティア” (p.325) 2011年5月26日 後藤忠政 (インタビュー:西岡研介ISBN 978-4-7966-8134-6 宝島社文庫
  7. 『憚りながら』 : “「力こそ命」の時代の終わり” (p.276) 2011年5月26日 後藤忠政 (インタビュー:西岡研介ISBN 978-4-7966-8134-6 宝島社文庫
  8. 『憚りながら』 : “「力こそ命」の時代の終わり” (p.277) 2011年5月26日 後藤忠政 (インタビュー:西岡研介ISBN 978-4-7966-8134-6 宝島社文庫
  9. 『憚りながら』 : “国家に入り込んだ宗教” (p.115-116) 2011年5月26日 後藤忠政 (インタビュー:西岡研介ISBN 978-4-7966-8134-6 宝島社文庫
  10. 『憚りながら』 : “宅見若頭射殺事件の締め付け” (p.285) 2011年5月26日 後藤忠政 (インタビュー:西岡研介ISBN 978-4-7966-8134-6 宝島社文庫