種田山頭火
表示

山口県出身。自由律俳句の俳人。
草木塔(昭和15年)
[編集]- 雨ふるふるさとははだしで歩く
- あるけばかつこういそげばかつこう
- うしろすがたのしぐれてゆくか
- 蜘蛛は網張る私は私を肯定する
- ここで泊ろうつくつくぼうし
- この道しかない春の雪ふる
- そこに月を死のまへにおく
- 鳴かぬなら鳴かなくてよいほととぎす
- ふりかへらない道をいそぐ
- 夕立やお地蔵さんもわたしもずぶぬれ
- 分け入つても分け入つても青い山
- 鴉啼いてわたしも一人
- まっすぐな道でさみしい
- 水に影ある旅人である
- もりもりもりあがる 雲へあゆむ
- しぐるるやしぐるる山へ歩み入る
- なるほど信濃の月が出てゐる
句碑
[編集]- 霧島は霧にかくれて赤とんぼ
(宮崎県都城市高崎町大牟田の高崎新田駅前団地前に建立された団地完成記念の歌碑より。山頭火は当時、陳屋に宿泊したと伝えられる。)
