笠郎女
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笠郎女(かさのいらつめ)は奈良時代中期の日本の歌人。生没年未詳。一説には笠金村の娘。大伴家持とかかわりのあった十余人の女性のひとりで、同時代では大伴坂上郎女とならび称される女性歌人。『万葉集』巻三、巻四、巻八に計29首の歌が収載されている。内訳は、譬喩歌3首、相聞歌24首、春および秋の相聞各1首。いずれも家持に贈った歌である。
引用
[編集]引用はウィキソース日本語版収録・鹿持雅澄訓訂『万葉集』により、適時振り仮名を補った。番号は国歌大観番号。
陸奥 の真野 の草原 遠けども面影にして見ゆちふものを- 『万葉集』巻三396。
- 我が屋戸の
夕蔭草 の白露の消 ぬがにもとな思ほゆるかも- 『万葉集』巻四594。
- 相思はぬ人を思ふは大寺の餓鬼の
後 に額 づく如し- 『万葉集』巻四608。