荀子

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荀子(じゅんし、紀元前313年頃 - 紀元前238年以降)は中国の戦国時代末の思想家・儒学者。(きょう)。尊称して荀卿(じゅんけい)とも呼ばれる。漢代には孫卿とも呼ばれた。『荀子』は荀況および後代の言行録を前漢末にまとめた『孫卿新書』(伝世せず)が唐代に校訂の上注釈を加えて再編纂されたものである。

引用[編集]

勧学篇第一[編集]

  • 学は以て已むべからず
    學不可以已。
    • 巻頭言。
  • は之をより取りて而も藍より青し。氷は之を為りて而も水より寒し。
    青取之於藍、而青於藍。冰水爲之、而寒於水。
    • 成語「青は藍より出て藍より青し」の元となった。出藍の誉ともいう。
  • 驥は一日にして千里なるも、駑馬も十駕すれば、即ちまたこれに及ぶ。
    驥一日而千里、駑馬十駕、則亦及之矣。
  • 小人の学は耳より入りて口より出づ。
    小人之學也入乎耳、出乎口。

脩身篇第二[編集]

  • 我を非とむかう者は吾が師なり。
    非我而當者吾師也。

正論篇第十八[編集]

  • 子の宋子に曰はく、侮らるるの辱ならざるを明らかにせば、人をして闘わざらしむ。
    子宋子曰、明見侮之不辱、使人不鬭侮。

性悪篇第二十六[編集]

  • 人の性は悪にして、其の善なる者は偽なり。今、人の性は、生まれながらにして利を好む有り。是に順う、故に争奪の生じて辞譲は亡ぶ。生まれながらにして疾悪有り。是に順う、故に残賊の生じて忠信は亡ぶ。生まれながらにして耳目の欲有り、声色を好む有り。是に順う、故に淫乱の生じて礼義文理は亡ぶ。然らば則ち人の性に従い、人の情に順えば、必ず争奪に出で、犯文乱理に合して、暴に帰す。故に必ず将に師法の化、礼義の道有り。然る後に辞譲に出で、文理に合して、治に帰さん。此れを用て之を観れば、然らば則ち人の性の悪なるは明らかならん。其の善なる者は偽なり。
    人之性惡、其善者僞也。今人之性、生而有好利焉。順是、故爭奪生而辭讓亡焉。生而有疾惡焉。順是、故殘賊生而忠信亡焉。生而有耳目之欲、有好聲色焉。順是、故淫亂生而禮義文理亡焉。然則從人之性、順人之情、必出於爭奪、合於犯文亂理、而歸於暴。故必將有師法之化、禮義之道。然後出於辭讓、合於文理、而歸於治。用此觀之、然則人之性惡明矣、其善者僞也。

大略篇第二十七[編集]

  • 富を欲するか。恥を忍べ。傾絶せよ。故旧を絶て。義と分背せよ。
    欲富乎。忍恥矣。傾絶矣。絶故舊矣。與義分背矣。


外部サイト[編集]

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