文字

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文字についての引用

出典の明らかなもの[編集]

  • 上古結繩而治、後世聖人易之以書契、百官以治、萬民以察、蓋取諸夬。
    • 上古には結繩にて治め、後世の聖人書契を以てこれを易くし、百官以て治め、萬民以て察し、けだし諸を夬に取る
    周易「繫辭下傳」
  •  昔者倉頡作書,而天雨粟,鬼夜哭。(昔、倉頡が字を作った時、天は穀物の雨を降らせ、鬼が夜に泣いた)
    • 劉安『淮南子』本経
  • 人生識字憂患始
    • 人生、字を知るは憂患の始め -蘇軾『石蒼舒酔墨堂』
  • ソクラテス
    エジプトのナウクラティスにトートという古い神がいる。朱鷺がかれの聖獣であったのだが、かれは、おおくの技芸——算術や計算、幾何学、天文学、またチェッカーやさいころなど——の発明者であったが、とりわけ重要な発明は文字を使いはじめたことであった。さて、その当時は、タモスという神がエジプト全土を支配していた。かれは、ギリシア人がエジプトのテーバイと呼ぶその上エジプトの都市に住み、タモスはエジプト人からアメンと呼ばれていた。トートは、その発明を見せにかれのもとにやってきて、ほかのエジプト人にもその利益をもたらすことを認めるよう求めた。タモスは、その利益を数えてみ、その使用方法について訊ね、そして、あるものは称え、そのほかは批判し、あるいは認め、あるいは捨てた。タモスがトートにその技芸のかずかずについて称えたこと、たしなめたことをいますべて言うのは冗長だ。さて、文字を持ってきたときのことだ。トートが言うには、「これは、エジプト人をかしこくし、よりよい記憶をもたらすものであり、記憶と知性のどちらにも有用なものである」と。タモスが応えるには、「ああ、もっとも才たけたトートよ、しかし、技芸の祖にして発明者というものは、かならずしも、その発明したものが使い手にとって役立つかいなか、よく判断するものではないのだな。このばあい、おまえは文字の父なのだが、その子への愛がそれが持ち得ない性質を持っているかのように思ったのだろう。おまえの発明は、それを学んだもののたましいをして忘れっぽくさせる。なぜなら、かれらは記憶しようとしないからだ。かれらは書き留められた文字に頼り、自分自身で覚えようとしない。おまえの発明したものの効能とは、記憶へのたすけではなく、思い出すたすけなのだ。そして、おまえの教え子に真実でなく、みせかけの真実を与える。かれらはおおくを聞き、なにも学ばないだろう。かれらは博識に映り、すこしも知らないものになろう。そして、真実みのない知を披露するだけの、やっかいものどもとなることだろう。
    • Socrates
      At the Egyptian city of Naucratis, there was a famous old god, whose name was Theuth; the bird which is called the Ibis is sacred to him, and he was the inventor of many arts, such as arithmetic and calculation and geometry and astronomy and draughts and dice, but his great discovery was the use of letters. Now in those days the god Thamus was the king of the whole country of Egypt; and he dwelt in that great city of Upper Egypt which the Hellenes call Egyptian Thebes, and the god himself is called by them Ammon. To him came Theuth and showed his inventions, desiring that the other Egyptians might be allowed to have the benefit of them; he enumerated them, and Thamus enquired about their several uses, and praised some of them and censured others, as he approved or disapproved of them. It would take a long time to repeat all that Thamus said to Theuth in praise or blame of the various arts. But when they came to letters, This, said Theuth, will make the Egyptians wiser and give them better memories; it is a specific both for the memory and for the wit. Thamus replied: O most ingenious Theuth, the parent or inventor of an art is not always the best judge of the utility or inutility of his own inventions to the users of them. And in this instance, you who are the father of letters, from a paternal love of your own children have been led to attribute to them a quality which they cannot have; for this discovery of yours will create forgetfulness in the learners' souls, because they will not use their memories; they will trust to the external written characters and not remember of themselves. The specific which you have discovered is an aid not to memory, but to reminiscence, and you give your disciples not truth, but only the semblance of truth; they will be hearers of many things and will have learned nothing; they will appear to be omniscient and will generally know nothing; they will be tiresome company, having the show of wisdom without the reality.
    プラトーン『パイドロス』273c-275b(Benjamin Jowettの英訳による)
  • 文字は人を殺し、霊は人を生かす。
    『口語新約聖書』コリント人への第二の手紙3:6
  • 蓋聞、上古之世、未有文字、貴賤老少、口口相傳、前言往行、存而不忘。
    • 蓋し聞く、上古の世未だ文字有らず、貴賤老少、口々相ひ傳へて、前言往行、存しめ而して忘れずと。
    古語拾遺
  • 「文字ノ害タル、人間ノ頭脳ヲ犯シ、精神ヲ痲痺(まひ)セシムルニ至ッテ、スナワチ極マル。」
  • 君やわしらが、文字を使って書きものをしとるなどと思ったら大間違い。わしらこそ彼等文字の精霊にこき使われる下僕(しもべ)じゃ。
    中島敦『文字禍』

出典の明らかでないもの[編集]

  • 書は肉体という道具を使って現れた精神的技術である--イブン・ムクラ
  • 美しい書は真理をより顕現させる --アリー・ビン・アブー・ターリブ

関連語句[編集]