出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』

に関する引用と諺。古語ではつばくらめとも。

引用[編集]

  • 石上中納言には、燕の子安貝、ひとつ取りて賜へ。--『竹取物語
  • のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて足乳根のは死にたまふなり -- 斎藤茂吉、連作「死にたまふ母」
  • 弥生ついたち、はつ燕、
    のあなたの静けき国の
    便もてきぬ、うれしき文を。
    のはつ花、にほひを尋むる、
    あゝ、よろこびのつばくらめ。
    黒と白との染分縞は、
    春の心に舞姿。
    ……
    あゝ、よろこびの美鳥よ、
    との水干に、
    舞の足どり教へよと、
    しばし招がむ、つばくらめ。--ガブリエレ・ダンヌンチオ「燕の歌」(訳は上田敏『海潮音』による)
  • 燕来る 時になりぬと 雁がねは 本郷思ひつつ 雲隠り鳴く。 -- 大伴家持万葉集

諺・慣用句など[編集]

  • 梁(うつばり)の燕 --日本語の慣用句
  • 燕が低く飛ぶと雨。
  • 燕が巣を作るとその家は繁盛する。
  • 一羽の燕がをもたらすのではない。--ドイツの諺
  • 一羽の燕が春をもたらすのではない。--フランスの諺
    • 意味:何かを本当だと証明するには、多くの証拠が必要だ。
      • 「春を」は既にアリストテレスの『二コマコス倫理学』にみえる。ヨーロッパの古い諺のひとつ。
  • 安知鴻鵠之志。--中国の諺
    • 意味:燕や雀のような小鳥(小人物)には大鳥(大人物)の大志はわからない。

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