出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』
きのとものり。平安時代中期の歌人。三十六歌仙の一。紀貫之はいとこ。
- 花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる
- きみならで誰にか見せむ梅の花色をも香をもしる人ぞしる
- 音羽山けさ越え来ればほととぎす梢遥かに今ぞ鳴くなる
- 雪ふれば木ごとに花ぞさきにけるいづれを梅とわきてをらまし
- 「木ごと」(木毎)は、梅をあらわしたもの。漢詩の技法である離合詩を採り入れた和歌。
- あすしらぬわが身とおもへどくれぬ間のけふは人こそかなしかりけれ--紀貫之
- 『古今和歌集』哀傷歌。詞書「紀友則が身まかりにける時よめる」。