出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』
きたはら はくしゅう。日本の詩人、童謡作家、歌人。本名は隆吉。
- この道はいつか来た道
ああ そうだよ あかしやの花が咲いてる
- 『この道』第一連
- 雪の降る夜は たのしいペチカペチカ
燃えろよ お話しましょ
むかしむかしよ 燃えろよペチカ
- 『ペチカ』第一連
- 待ちぼうけ 待ちぼうけ ある日せっせと 野良かせぎ そこへ兔が 飛んで出て ころり ころげた 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ しめたこれから 寝て待とか 待てば獲ものは 駈けて来る 兔ぶつかれ 木のねっこ
待ちぼうけ 待ちぼうけ 昨日鍬とり 畑仕事 今日は頬づえ 日向ぼこ うまい伐り株 木のねっこ
- 『待ちぼうけ』第1~3連
- 『韓非子』守株待兔に基づく。
- 空に真っ赤な雲のいろ。
玻璃に真っ赤な酒の色。
なんでこの身が悲しかろ。
空に真っ赤な雲のいろ。
- 「空に真っ赤な」『邪宗門』
- 春の鳥な鳴きそ鳴きそあかあかと外の面の草に日の入る夕
- 君かへす朝の敷石さくさくと雪よ林檎の香のごとくふれ
- 水馬(あめんぼ)赤いなあいうえお 浮藻に小エビも泳いでる
柿の木栗の木かきくけこ キツツキこつこつ枯れけやき
大角豆(ささげ)に酢をかけさしすせそ その魚浅瀬で刺しました
立ちましょ喇叭(らっぱ)でたちつてと トテトテタッタと飛び立った
蛞蝓(なめくじ)のろのろなにぬねの 納戸にぬめってなにねばる
鳩ポッポほろほろはひふへほ 日向のお部屋にゃ笛を吹く
まいまいネジまきまみむめも 梅の実落ちても見もしまい
焼栗ゆで栗やいゆえよ 山田に灯のつくよいの家
雷鳥は寒かろらりるれろ 蓮花が咲いたら瑠璃の鳥
わいわいわっしょいわゐうゑを 植木屋井戸がえお祭りだ
- 「あいうえおの歌」