出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』
原民喜 (1905-1951)は日本・広島の詩人。1945年、広島にて被爆。1951年に自殺した。
- コレガ人間ナノデス 原子爆弾に依ル変化ヲゴラン下サイ
肉体ガ恐ロシク膨張シ
男モ女モスベテ一ツノ型ニカエル
オオ ソノ真黒焦ゲノ無茶苦茶ノ
爛レタ顔ノムクンダ唇カラ洩レテ来ル声ハ
「助ケテ下サイ」
ト カ細イ 静カナ言葉
コレガ コレガ人間ナノデス
人間ノ顔ナノデス --『民喜詩集』「コレガ人間ナノデス」
- 死が僕を攫つて行く瞬間まで、僕は小鳥のやうに素直に生きてゐたい。-- 「心願の国」
- 遺作。遺書とともに『群像』編集部の大久保房男に郵送され、没後に発表された。
- 遠き日の石に刻み
砂に影おち
崩れ墜つ天地のまなか
一輪の花の幻