出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』
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(ほたる)に関する引用句と諺。発光することで知られる昆虫である。

出典の確かなもの[編集]

  • の比はさら也、やみも猶ほたるの多く飛びちがひたる。又、ただ一つ二つなどほのかにうちひかりて行くもをかし。 --清少納言 『枕草子』三巻本系第二類本: 勧修寺家旧蔵本、中邨秋香旧蔵本、伊達家旧蔵本、古梓堂文庫蔵本、弥富本
    • 写本によって細部には異同がある。
  • ゆく螢のうへまで去ぬべくは秋風ふくとにつげこせ --在原業平
  • されば螢よりけに燃ゆれども見ねばや人のつれなき--紀友則
    • 『古今和歌集』に収録。
  • こゑはせで身をのみこがす螢こそいふよりまさる思ひなるらめ --紫式部
  • もせで思ひに燃ゆる螢こそ鳴くよりもあはれなりけれ --源重之
    • 『後拾遺和歌集』に収録。
  • 物思へば沢の螢もわが身よりあくがれ出づるたまかとぞ見る --和泉式部
    • (上記に対する返歌)奥山にたぎりて落つる瀧の瀬の玉ちるばかりものな思ひそ --貴船の明神
      • 『後拾遺和歌集』に収録される贈答。
  • 螢の光、窓の雪、書讀む月日、重ねつゝ、何時しか年も、すぎの戸を、開けてぞ今朝は、別れ行く。--稲垣千穎『蛍の光』
    • 上記作者による、スコットランド民謡「Auld lang syne(過ぎし日)」の訳・作詞。

帰せられるもの[編集]

作者不明のものを含む。

  • 一つ消えてはも一つ灯るの炎と蛍火と-作者不明
  • 恋にこがれてなくよりもなかぬ螢が身をこがす --鴬亭金升
  • 己のがを木々に螢やの宿-松尾芭蕉
  • 我が恋はに燃えたつ螢々もの言はで笑止の螢

諺・成語[編集]

  • の功 --成語
  • 蛍二十日に蝉三日 --日本の諺

外部リンク[編集]

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