山部赤人
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やまべのあかひと。奈良時代初期の日本の歌人。三十六歌仙の一。山邊赤人とも表記。
和歌
[編集]- 天地の分かれし時ゆ 神さびて高く貴き
駿河なる布士の高嶺を 天の原ふりさけ見れば
渡る日の影も隠らひ 照る月の光も見えず
白雲もい行きはばかり 時じくぞ雪は降りける
語りつぎ言ひ継ぎ行かむ 不尽の高嶺は- 天地之分時從神左備手高貴寸
駿河有布士能高嶺乎天原振放見者
度日之陰毛隠比照月乃光毛不見
白雲母伊去波伐加利時自久曽雪者落家留
語告言継將往不盡能高嶺者 -- 『萬葉集』巻三の三一七
- 天地之分時從神左備手高貴寸
- 反歌 田子の浦ゆうち出でてみれば真白(ましろ)にそ不尽の高嶺に雪は降りける - 『萬葉集』巻三の三一八
- 田子の浦ゆ うちいでてみれば 真白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける
- 若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 芦辺をさして 鶴鳴き渡る
- 若浦爾 鹽滿來者 滷乎無美 葦邊乎指天 多頭鳴渡 -- 『萬葉集』巻六の九一九
山部赤人に関する引用
[編集]- 紀貫之『古今和歌集』「仮名序」
- 人まろはあかひとがかみにたたむことかたく あか人は人まろがしもにたたむことかたくなむありける