源氏物語
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源氏物語は、紫式部作とされる11世紀初頭ころに成立した物語。
源氏物語に関する引用
[編集]- 源氏を一の卷よりして、人も交らず、几帳のうちにうち臥して、ひき出でつつ見る心地、后の位も何にかはせむ。 – 菅原孝標女『更級日記』
- さても、この「源氏」作り出でたることこそ、思へど思へど、この世一つならずめづらかにおぼほゆれ。まことに、仏に申し請ひたりける験にやとこそおぼゆれ。–『無名草子』
- 紫式部歌よみの程よりも、物書く事は殊勝の上、花宴巻は殊に艶なるものなり。源氏見ざる歌よみは遺恨のことなり。 – 藤原俊成(六百番歌合判詞)
源氏物語からの引用
[編集]巻別の記事があるものはそちらを参照。
- 「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちの籠めたりつるものを」--「若紫」
- いと若うをかしげなる声の、なべての人とは聞こえぬ、「朧月夜に似るものぞなき」とうち誦じて、こなたざまには来るものか。いとうれしくて、ふと袖をとらへたまふ。--「花宴」
- 「朧月夜に……」は大江千里の和歌を一部変えて引用したもの。
- 須磨には、いとど心尽しの秋風に、海は少し遠けれど、行平の中納言の、関吹き越ゆると言ひけむ浦波、夜々はげにいと近く聞こえて、またなくあはれなるものは、かかる所の秋なりけり。--「須磨」
五十四帖
[編集]- 桐壺(きりつぼ)
- 帚木(ははきぎ)
- 空蝉(うつせみ)
- 夕顔(ゆうがお)
- 若紫(わかむらさき)
- 末摘花(すえつむはな)
- 紅葉賀(もみじのが)
- 花宴(はなのえん)
- 葵(あおい)
- 賢木(さかき)
- 花散里(はなちるさと)
- 須磨(すま)
- 明石(あかし)
- 澪標(みおつくし)
- 蓬生(よもぎう)
- 関屋(せきや)
- 絵合(えあわせ)
- 松風(まつかぜ)
- 薄雲(うすぐも)
- 朝顔(あさがお)
- 少女(おとめ)
- 玉鬘(たまかずら)
- 初音(はつね)
- 胡蝶(こちょう)
- 螢(ほたる)
- 常夏(とこなつ)
- 篝火(かがりび)
- 野分(のわき)
- 行幸(みゆき)
- 藤袴(ふじばかま)
- 真木柱(まきばしら)
- 梅枝(うめがえ)
- 藤裏葉(ふじのうらは)
- 若菜(わかな)
- 柏木(かしわぎ)
- 横笛(よこぶえ)
- 鈴虫(すずむし)
- 夕霧(ゆうぎり)
- 御法(みのり)
- 幻(まぼろし)
- 雲隠(くもがくれ)
- 匂宮(におうのみや)
- 紅梅(こうばい)
- 竹河(たけかわ)
- 橋姫(はしひめ)
- 椎本(しいがもと)
- 総角(あげまき)
- 早蕨(さわらび)
- 宿木(やどりき)
- 東屋(あずまや)
- 浮舟(うきふね)
- 蜻蛉(かげろう)
- 手習(てならい)
- 夢浮橋(ゆめのうきはし)