秋
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[編集] 秋
秋に関する引用句と諺。
[編集] 引用
- ああ大和にしあらまししかば、
いま神無月、
うは葉散り透く神無備の森の小路を、
あかつき露に髪ぬれて往きこそかよへ、
斑鳩へ。- 薄田泣菫「ああ大和にしあらましかば」
- 秋は、夕暮。夕日のさして、山の端(は)いと近うなりたるに、烏の寝どころへ行くとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさへあはれなり。まいて雁などの列ねたるがいと小さく見ゆるは、いとをかし。日入り果てて、風の音、虫の音など、はたいふべきにあらず。 - 清少納言三巻本系『枕草子』
- 秋のけはひ入り立つままに、土御門殿の有様、いはんかたなくをかし。池のわたりの梢ども、遣水のほとりの草むら、おのがじし色づきわたりつつ、おほかたの空もえんなるにもてはやされて、不断の御読経の声々あはれまさりけり。やうやう涼しき風のけはひに、例の絶えせぬ水のおとなひ、夜もすがら聞きまがはさる。 -紫式部『紫式部日記』
- さびしさはその色としもなかりけり槙立つ山の秋の夕暮 -寂蓮
- 『新古今和歌集』秋上・361。
- こころなき身にもあはれはしられけり鴫立つ沢の秋の夕暮 -西行
- 『新古今和歌集』秋上・362。
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- 長崎の原子爆弾を詠んだ短歌。
[編集] 古今和歌集
- 昨日こそ早苗とりしかいつのまに稲葉そよぎて秋風のふく -よみ人しらず 秋上・172
- 秋風の吹きにし日より久方のあまのかはらにたゝぬ日はなし -よみ人しらず 秋上・173
- なぬかの夜の暁によめる
今はとてわかるゝ時は天の川わたらぬさきに袖ぞひちぬる -源宗于 秋上・182
- やうかの日よめる
けふよりは今こむ年の昨日をぞいつしかとのみまちわたるべき -壬生忠岑 秋上・183
- このまよりもりくる月のかげ見れば心づくしの秋はきにけり -よみ人しらず 秋上・184
- わがためにくる秋にしもあらなくに虫の音きけばまづぞ悲しき -よみ人しらず 秋上・186
- かくばかり惜しと思ふ夜をいたづらに寝であかすらん人さへぞうき -凡河内躬恒 秋上・190
- 白雲にはねうちかはし飛ぶかりのかずさへ見ゆる秋の夜の月 -よみ人しらず 秋上・191
- 月見ればちゞにものこそかなしけれわが身ひとつの秋にはあらねど -大江千里 秋上・193
- 秋の夜のあくるも知らずなく虫はわがごと物やかなしかるらん -藤原敏行 秋上・197
[編集] 小倉百人一首
- ちはやぶる神代もきかず龍田川 からくれなゐに水くくるとは --在原業平朝臣
- 月みれば千々に物こそ悲しけれ 我が身ひとつの秋にはあらねど --大江千里
- 小倉山峰のもみぢ葉心あらば いまひとたびのみゆきまたなむ --貞信公
- 山川に風のかけたるしがらみは 流れもあへぬ紅葉なりけり --春道列樹
- 白露に風の吹きしく秋の野は つらぬきとめぬ玉ぞ散りける --文屋朝康
- さびしさに宿を立ちいでてながむれば いづくもおなじ秋の夕暮--良暹法師
- 夕されば門田の稲葉おとづれて 蘆のまろやに秋風ぞ吹く --大納言経信
- 秋風にたなびく雲の絶えまより もれ出づる月の影のさやけさ --左京大夫顕輔
- きりぎりすなくやしも夜のさむしろに 衣かたしきひとりかもねむ --後京極摂政前太政大臣

