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Sakumiya Kaoru (トーク | 投稿記録) 三好達治「雪」 |
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[[w:雪|雪]]に関する引用と諺。 |
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*:『万葉集』巻八・318。小倉百人一首では「田子の浦にうちいでてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」。 |
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*新(あらた)しき年の初の初春の今日降る雪のいや重け吉事(よごと) -[[大伴家持]] |
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*:『万葉集』巻二十・4516。『万葉集』最後の一首である。天平宝字3年(759年)正月一日、因幡国庁での詠。 |
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*雪ふれば[[木]]ごとに花ぞさきにけるいづれを[[梅]]とわきてをらまし - [[紀友則]] |
*雪ふれば[[木]]ごとに花ぞさきにけるいづれを[[梅]]とわきてをらまし - [[紀友則]] |
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*:「木ごと」(木毎)は、梅をあらわしたもの。漢詩の技法である離合詩を採り入れた和歌。 |
*:「木ごと」(木毎)は、梅をあらわしたもの。漢詩の技法である離合詩を採り入れた和歌。 |
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*[[冬]]は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。--[[清少納言]]三巻本系『枕草子』 |
*[[冬]]は、つとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。--[[清少納言]]三巻本系『枕草子』 |
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*雪のいと高う降りたるを 例ならず御格子まゐりて 炭櫃に火おこして 物語などして集りさぶらふに <font size=-1>(宮)</font>「少納言よ 香炉峰の雪いかならむ」とおほせらるれば 御格子上げさせて御簾を高く上げたれば 笑はせたまふ。 |
*雪のいと高う降りたるを 例ならず御格子まゐりて 炭櫃に火おこして 物語などして集りさぶらふに <font size=-1>(宮)</font>「少納言よ 香炉峰の雪いかならむ」とおほせらるれば 御格子上げさせて御簾を高く上げたれば 笑はせたまふ。-清少納言 |
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*:『新古今和歌集』冬。 |
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*みよしのは山もかすみて白雪のふりにし里に[[春]]は来にけり -[[藤原良経]] |
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*:『新古今和歌集』春上。巻頭歌である。 |
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*かきくらし猶ふるさとの雪の中にあとこそ見えね[[春]]はきにけり -[[宮内卿]] |
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*:『新古今和歌集』 |
*:『新古今和歌集』春上。 |
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*:『新古今和歌集』春上。 |
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*うすくこき野辺のみどりの[[若草]]に跡までみゆる雪のむら消 -[[宮内卿]] |
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*:『新古今和歌集』春上。「若草の宮内卿」の異名の由来。 |
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*花さそふ嵐の庭の雪ならで ふりゆくものはわが身なりけり --[[藤原公経]] |
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*[[朝]]ぼらけ有明の[[月]]とみるまでに[[吉野]]の里にふれる白雪 |
*[[朝]]ぼらけ有明の[[月]]とみるまでに[[吉野]]の里にふれる白雪 -[[坂上是則]] |
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*:『古今和歌集』。[[藤原定家]]の『小倉百人一首』にも収録。 |
*:『古今和歌集』。[[藤原定家]]の『小倉百人一首』にも収録。 |
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*いくたびも雪の深さを尋ねけり -[[正岡子規]] |
*いくたびも雪の深さを尋ねけり -[[正岡子規]] |
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== 諺 == |
== 諺 == |
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*[[蛍]]雪の功 |
*[[蛍]]雪の功 |
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*[[闇]]に[[烏]]雪に[[鷺]] |
*[[闇]]夜に[[烏]]雪に[[鷺]] |
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[[Category:主題別|ゆき]] |
[[Category:主題別|ゆき]] |
2007年2月14日 (水) 03:14時点における版
雪に関する引用と諺。
- 風交じり 雨降る夜の 雨交じり 雪降る夜は 術も無く 寒くしあれば 堅塩を とりつつしろひ 糟湯酒 うちすすろひて しはぶかひ 鼻びしびしに しかとあらぬ 髭掻き撫でて 我れをおきて 人はあらじと 誇ろへど 寒くしあれば 麻衾 引き被り 布肩衣 ありのことごと 着襲へども 寒き夜すらを 我れよりも 貧しき人の 父母は 飢ゑ凍ゆらむ 妻子どもは 乞ふ乞ふ泣くらむ この時は いかにしつつか 汝が世は渡る --山上憶良「貧窮問答歌」
- 田子の浦ゆうちいでてみれば真白にそ富士の高嶺に雪は降りける -山部赤人
- 『万葉集』巻八・318。小倉百人一首では「田子の浦にうちいでてみれば白妙の富士の高嶺に雪は降りつつ」。
- 宴席詠雪月梅花一首(宴席に雪・月・梅花を一首に詠める)
雪の上に照れる月夜に梅の花折りて送らむはしき子もがも -大伴家持『万葉集』巻十八
- 新(あらた)しき年の初の初春の今日降る雪のいや重け吉事(よごと) -大伴家持
- 『万葉集』巻二十・4516。『万葉集』最後の一首である。天平宝字3年(759年)正月一日、因幡国庁での詠。
- 雪のいと高う降りたるを 例ならず御格子まゐりて 炭櫃に火おこして 物語などして集りさぶらふに (宮)「少納言よ 香炉峰の雪いかならむ」とおほせらるれば 御格子上げさせて御簾を高く上げたれば 笑はせたまふ。-清少納言
- これがまあつひのすみかか雪五尺 -小林一茶
- いくたびも雪の深さを尋ねけり -正岡子規
- 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。 -三好達治「雪」