風
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風(かぜ)に関する引用句、諺。
引用
[編集]- 見よ、すべては空しく、風を掴むことに似ていた。--『コヘレトの言葉』2:11
- ウルガタ訳:Et ecce in omnibus vanitas et afflictio spiritus.
- 石山の石より白し秋の風 --松尾芭蕉『おくのほそ道』
春風
[編集]- 霞める月の影心にくきを、雨のなごりの風すこし吹きて、花の香なつかしきに、殿のあたりいひ知らず匂ひみちて、人の御心地いと艶なり。--紫式部『源氏物語』梅枝
- 春風に力くらぶる雲雀かな --野水
- 春風や堤長うして家遠し --蕪村「春風馬堤曲」
- 春風や蝶のうかるゝ長廊下 --林紅
- 春風や女も越る箱根山 --一茶
- 春風の吹いて居るなり飴細工 --河東碧梧桐
立春の風
[編集]- 孟春の月、東風凍りを解く --『礼記』月令篇
- 孟春之月東風解凍
- 池の凍(こおり)東頭は風度(わた)りて解く --菅原篤茂「立春日書懐呈芸閣諸文友」
- 池凍東頭風度解
- 『和漢朗詠集』
- 今日(こんにち)知らず誰(たれ)か計会せん
春風春水一時に来(きた)らんとす --白居易「府西池」- 今日不知誰計會
春風春水一時來 - 『和漢朗詠集』
- 今日不知誰計會
- 袖ひぢてむすびしみづのこほれるをはるたつけふの風やとくらん --紀貫之
- 『古今和歌集』『和漢朗詠集』
早春の風
[編集]- 先(ま)づ和風(かふう)をして消息を報ぜしめ
続いて啼鳥(ていちょう)をして来由を説かしむ --白居易「春生」- 先遣和風報消息
続教啼鳥説来由 - 『和漢朗詠集』
- 先遣和風報消息
- 谷河のうち出づる波も声たてつうぐひすさそへ春の山風 --藤原家隆『新古今和歌集』
春風と梅
[編集]- 春風先づ発(ひら)く 苑中の梅 --白居易「春風」
- 春風先發苑中梅
- 東風吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな --菅原道真
- 『拾遺和歌集』雑春
- 花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる --紀友則
- 『古今和歌集』