奈良県

出典: フリー引用句集『ウィキクォート(Wikiquote)』

奈良県および奈良県内の地名に関する引用句。大和とも呼ばれる。784年(延暦3年)長岡京遷都まで都が置かれていた。

奈良県/大和国[編集]

  • 倭は国のまほろばたたなづく青垣山隠れる倭しうるはし --『古事記』中巻・倭建命

奈良県内の地名[編集]

奈良/南都[編集]

  • 青丹よし寧楽の京師は咲く花の薫ふがごとく今盛りなり --小野老『万葉集』巻三(328)
    大宰少弐在任時大宰府での作。実景歌ではない。
  • 春日野はけふはなやきそわか草のつまもこもれり我もこもれり--よみ人知らず『古今和歌集』巻一 春歌上 (17)
    『伊勢物語』に類歌あり、初句「武蔵野は」とする。
  • いにしへの奈良の都の八重けふ九重ににほひぬるかな --伊勢大輔

吉野[編集]

  • たてるやいづこみ吉野の吉野の山に降れる白雪 --よみ人知らず『古今和歌集』巻一 春歌上 (3)
  • ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪 -- 坂上是則
    『古今和歌集』巻六 冬 (332)。藤原定家の『小倉百人一首』にも収録。
  • 春立つといふばかりにやみ吉野の山もかすみてけさは見ゆらん --壬生忠岑
    『拾遺和歌集』
  • いくとせのに心をつくし来ぬあはれと思へみ吉野の花 -- 藤原俊成
  • よしの山こぞのしをりの道かへてまだ見ぬかたのをたづねん - 西行
  • 桜木、人は武士、柱は檜、魚は、小袖はもみぢ、花はみよしの - 竹田出雲ら『仮名手本忠臣蔵』

竜田川[編集]

  • ちはやぶる神世もきかず龍田河唐紅にくくるとは --在原業平
    『古今和歌集』。藤原定家の『小倉百人一首』にも収録。

竜田山[編集]

  • わたの底沖つ白波竜田山いつか越えなむ妹があたり見む --『万葉集』巻一(83)
  • 風吹けば沖つ白波たつた山夜半にや君が一人越ゆらむ --よみ人知らず
    『古今和歌集』巻十八 雑歌下(994)。『伊勢物語』二三段。

三輪山・大神神社[編集]

  • 三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや --額田王『万葉集』巻一(18)
  • 我が庵は三輪の山もと恋しくはとぶらひ来ませ杉立てる門 --よみ人知らず
    『古今和歌集』巻十八 雑歌下(997)
    中世歌論書にある伝承では三輪大神の歌とする。
  • みわの山いかに待ち見む年ふともたづぬる人もあらじと思へば --伊勢
    『古今和歌集』巻十五 恋歌五(780)
  • 三輪山をしかもかくすか春霞人に知られぬ花やさくらむ --紀貫之
    『古今和歌集』巻二 春歌下(94)
  • 杉の御社はしるしやあらんとをかし --清少納言『枕草子』「社は」
  • 降る雪に杉の青葉もうづもれてしるしもみえず三輪の山もと --摂津
    『金葉和歌集』巻四 冬(285)

外部リンク[編集]

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