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*一家に遊女も寢たり[[萩]]と月 - 松尾芭蕉『おくのほそ道』 |
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* あら楽や思いははるる身は捨つる浮世の月にかかる[[雲]]なし - [[大石 |
* あら楽や思いははるる身は捨つる浮世の月にかかる[[雲]]なし - [[大石良雄|大石内藏助]] |
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2007年9月29日 (土) 04:19時点における版
月に関する引用と諺。
引用
出典の明確なもの
- 夏はよる。月の比はさら也、やみも猶ほたるの多く飛びちがひたる。又、一つ二つなどほのかにうちひかりて行くもをかし。雨などふるもをかし。 -- 清少納言『枕草子』三巻本系第二類本系
- この部分は写本によりいくつか異同がある。清少納言の項を参照。
- この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることのなしと思へば -- 藤原道長
- 『小右記』(小野宮右大臣藤原実資の日記)に記録される。
- 高砂や此(この)浦船に帆を揚げて。月諸共に出で汐(しお)の。波の淡路の島陰(かげ)や。遠く鳴尾の沖すぎて。早(はや)住の江に着きにけり。 -世阿弥『高砂』
- シテ「この句をまうけてあまりのうれしさに心乱れ、高楼に登つて鐘を撞く。人々いかにと咎めしにこれは詩狂と答ふ。かほどの聖人なりしだに、月には乱るる心あり、〽ましてや拙き狂女なれば、」
地謡〽許し給へや人々よ -『三井寺』(観世流)
- 預言者たちは星である。しかしキリストは太陽である。キリストの予言に反対するものはすべて無である。キリストは天への梯子の最初の段でもあり、最後の段でもある。キリストを通して我々は前進を初めなければならず、キリストを通して生命へ到らなければならない。私は聖書の中にただ、十字架に付けられたキリストのみを理解する。-マルティン・ルター
- ひとりぬる山鳥のをのしだりをに霜おきまよふ床の月影 -藤原定家
- 一家に遊女も寢たり萩と月 - 松尾芭蕉『おくのほそ道』
小倉百人一首
- 天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも --阿倍仲麻呂
- 今こむといひしばかりに長月の有明の月をまちいでつるかな --素性法師
- 月みればちぢにものこそかなしけれわが身一つの秋にはあらねど --大江千里
- 朝ぼらけ有明の月と見るまでに吉野の里に降れる白雪 --文屋康秀
- 夏の夜はまだ宵ながらあけぬるを雲のいづこに月やどるらむ --清原深養父
- めぐりあひて見しやそれともわかぬまに雲がくれにし夜半の月かな --紫式部
- やすらはで寝なましものをさ夜ふけてかたぶくまでの月を見しかな --赤染衛門
- 心にもあらでうき世にながらへば恋しかるべき夜半の月かな --三条院
- 秋風にたなびく雲のたえ間よりもれいづる月の影のさやけさ --左京大夫顕輔
- ほととぎす鳴きつるかたをながむればただありあけの月ぞ残れる --後徳大寺左大臣
- なげけとて月やは物を思はするかこち顔なるわが涙かな --西行
帰せられるもの
諺と言い伝え
諺
- いつも月夜に米の飯
- 月とすっぽん --日本の諺
- 月にむら雲、花に風 --日本の諺
- 月に釜をぬかれる --日本の諺
- 月の影取る猿 --日本の諺
- 月の前の灯火 --日本の諺
- 月を指せば指を認める --日本の諺
- 月夜に背中をあぶる --日本の諺
- 月夜に提灯 --日本の諺
- 月夜に提灯も外聞 --日本の諺
- 月夜の蟹 --日本の諺
観天望気・農事に関する言い伝え
- 三日月の下に横雲があるときは、数日中に雨が降る。 -- 日本の言い伝え
- 月の色が淡く白く見えるときは、風雨が多い。 -- 日本の言い伝え
- 月の色が赤黄色のときは、日照りが多い。 -- 日本の言い伝え